○小笠原村ひとり親家庭の医療費の助成に関する条例
平成元年12月19日
条例第14号
(目的)
第1条 この条例は、ひとり親家庭等に対し、医療費の一部を助成し、もつてひとり親家庭等の保健の向上に寄与するとともに、ひとり親家庭等の福祉の増進を図ることを目的とする。
(用語の定義)
第2条 この条例において「児童」とは、18歳に達した日の属する年度の末日までの者又は20歳未満で小笠原村ひとり親家庭の医療費の助成に関する条例施行規則(以下「規則」という。)で定める程度の障害の状態にある者をいう。
(1) 父母が婚姻を解消した児童
(2) 父又は母が死亡した児童
(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童
(4) 父又は母の生死が明らかでない児童
3 この条例において「養育者」とは、次の各号に掲げる児童を養育する(その児童と同居して、これを監護し、かつ、その生計を維持することをいう。)者であつて、父母、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第6条の3第8項に規定する小規模住居型児童養育事業に従事している者及び同法第6条の4第1項に規定する里親以外の者をいう。
(1) 父母が死亡した児童
(2) 父又は母が監護しない第2項各号に掲げる児童
4 この条例にいう「父」には、母が児童を懐胎した当時婚姻の届出をしていないが、その母と事実上婚姻関係と同様の事情にあつた者を含み、「配偶者」には、婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み、「婚姻」には、婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする。
(1) ひとり親家庭の父又は母及び児童
(2) 養育者及び養育者が養育する第2条第3項に掲げる児童
(1) 生活保護法(昭和25年法律第144号)による保護を受けている者
(2) 規則で定める施設に入所している者
(3) 児童福祉法に規定する小規模住居型児童養育事業を行う者又は里親に委託されている者
(1) 対象者の属するひとり親家庭の父又は母及び養育者(以下「ひとり親等」という。)の前々年の所得が、その者の所得税法(昭和40年法律第33号)に規定する同一生計配偶者及び扶養親族(以下「扶養親族等」という。)並びに対象者の扶養親族等でない児童でひとり親等が前々年の12月31日において生計を維持したものの有無及び数に応じて、規則で定める額以上であるとき。だたし、ひとり親等(父又は母に限る。以下この号において同じ。)の監護する児童が母又は父から当該児童の養育に必要な費用の支払を受けたときは、規則で定めるところにより、ひとり親等が当該費用の支払を受けたものとみなして、所得の額を計算するものとする。
(2) ひとり親等の配偶者の前々年の所得又はそのひとり親等の民法(明治29年法律第89号)第877条第1項に定める扶養義務者でそのひとり親等と生計を同じくするものの前々年の所得がその者の扶養親族等の有無及び数に応じて、規則で定める額以上であるとき。
(医療証の交付)
第5条 医療費の助成を受けようとするひとり親等は、その家庭に属する対象者について、小笠原村長(以下「村長」という。)に申請し、規則で定めるところにより、この条例による助成を受ける資格を証する医療証の交付を受けなければならない。
(助成の範囲)
第6条 村は、対象者の疾病又は負傷について国民健康保険法又は社会保険各法の規定により医療に関する給付が行われた場合における医療費(健康保険の療養に要する費用の額の算定方法によつて算定された額(当該法令の規定に基づきこれと異なる算定方法によることとされている場合においては、その算定方法によつて算定された額)を超える額を除く。以下同じ。)のうち、当該法令の規定によつて対象者及び対象者に係る国民健康保険法による世帯主若しくは社会保険各法による被保険者その他これに準ずるものが負担すべき額(以下「対象者負担額」という。)から、高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号)第67条第1項の規定の例により算定した一部負担金に相当する額その他の同法に規定する後期高齢者医療の被保険者が同法の規定により負担すべき額(入院時食事療養費に係る食事療養標準負担額又は入院時生活療養費に係る生活療養標準負担額を除く。)に相当する額(同法に規定する後期高齢者医療の被保険者が、同法第56条第2号に規定する高額医療費を支給される場合に相当する場合にあつては、規則で定める額)及び国民健康保険法又は社会保険各法の規定により負担すべき入院時食事療養費に係る食事療養標準負担額(以下単に「食事療養標準負担額」という。)又は入院時生活療養費に係る生活療養標準負担額(以下単に「生活療養標準負担額」という。)の合計額(以下「一部負担金等相当額」という。)を控除した額を助成する。この場合において、一部負担金等相当額の算出に当たつては、老人保健法第28条第1項各号に掲げる場合の区分に応じ当該各号に定める割合にかかわらず、同項第1号に定める割合を乗じるものとする。
3 前2項の助成は、他の法令によつて医療に関する給付を受けることができるときは、その給付の限度において行わない。
(医療費の助成)
第7条 医療費の助成は、病院、診療所若しくは薬局又はその他の者(以下「病院等」という。)に、医療証の交付を受けた対象者が、医療証を提示して、診療、薬剤の支給又は手当を受けた場合に、助成する額を当該病院等に支払うことによつて行う。
2 前項の規定にかかわらず、村長が特別の理由があると認めるときは、ひとり親等に支払うことにより医療費の助成を行うことができる。
(届出義務)
第8条 ひとり親等は、第5条の規定により申請した事項に変更が生じたときは、その旨を速やかに村長に届け出なければならない。
2 ひとり親等は、その家庭に属する対象者の現況について、規則で定めるところにより村長に届け出なければならない。
(譲渡又は担保の禁止)
第9条 この条例による医療費の助成を受ける権利は、譲渡し、又は担保に供してならない。
(助成費の返還)
第10条 村長は、偽りその他不正の行為によつて、この条例による助成を受けた者があるときは、その者から当該助成を受けた額の全部又は一部を返還させることができる。
附則
この条例は、平成2年4月1日から施行する。
附則(平成12年9月21日条例第27号)
1 この条例は、平成13年1月1日から施行する。
2 改正後の条例の規定は、平成13年1月1日以後における療養に係る医療費の助成について適用し、同日前に行われた療養に係る医療費の助成については、なお従前の例による。
附則(平成12年12月19日条例第35号)
1 この条例は、平成13年1月6日から施行する。
附則(平成14年9月19日条例第18号)
(施行期日)
1 この条例は、平成14年10月1日から施行する。
(適用区分)
2 改正後の小笠原村ひとり親家庭の医療費の助成に関する条例の規定は、平成14年10月1日以後における療養に係る医療費の助成について適用し、同日前に行われた療養に係る医療費の助成については、なお従前の例による。
附則(平成15年9月19日条例第10号)
1 この条例は、平成16年1月1日から施行する。
2 平成15年12月31日以前の所得の制限については、なお従前の例による。
附則(平成17年3月11日条例第9号)
この条例は、平成17年4月1日から施行する。
附則(平成18年9月25日条例第28号)
この条例は、平成18年10月1日から施行する。
附則(平成21年3月13日条例第3号)
この条例は、平成21年4月1日から施行する。
附則(平成24年9月14日条例第31号)
この条例は、公布の日から施行する。
附則(平成29年12月13日条例第14号)
この条例は、公布の日から施行する。
附則(令和3年3月23日条例第9号)
この条例は、公布の日から施行する。